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百舌鳥古墳群について

2019年世界文化遺産に登録された百舌鳥古墳群の魅力と、金岡町周辺からのアクセス方法をご紹介します

🏛️ 百舌鳥・古市古墳群とは

世界遺産の概要

  • 正式名称:百舌鳥・古市古墳群(Mozu-Furuichi Kofun Group)
  • 登録年:2019年7月6日
  • 登録基準:文化遺産
  • 所在地:大阪府堺市・羽曳野市・藤井寺市
  • 構成:49基の古墳(百舌鳥エリア23基、古市エリア26基)

百舌鳥・古市古墳群は、4世紀後半から5世紀後半にかけて築造された、古代日本の王族の墓群です。鍵穴形(前方後円墳)をはじめとする独特な形状の古墳は、世界でも類を見ない土木建築の傑作として評価されています。

👑 主要な古墳

仁徳天皇陵古墳(大仙陵古墳)

  • 墳丘長:486m(日本最大)
  • 所在地:堺市堺区大仙町
  • 築造時期:5世紀中頃
  • 特徴:3段に築成された前方後円墳

履中天皇陵古墳(石津ヶ丘古墳)

  • 墳丘長:365m(全国第3位)
  • 所在地:堺市西区石津ヶ丘
  • 築造時期:5世紀前半
  • 特徴:百舌鳥古墳群で2番目の規模

反正天皇陵古墳(田出井山古墳)

  • 墳丘長:148m
  • 所在地:堺市堺区北三国ヶ丘町
  • 築造時期:5世紀中頃
  • 特徴:百舌鳥耳原三陵の一つ

🗺️ 百舌鳥エリアの古墳

23基の古墳構成

形状別分類

  • 前方後円墳:11基(鍵穴形)
  • 円墳:10基
  • 方墳:2基

規模の特徴

墳丘長は20mから486mまで様々で、階層的な社会構造を物語っています。特に大型の前方後円墳は、古代の王権の象徴として築造されました。

🏺 古墳の特徴と価値

🔨 土木技術の傑作

精密な測量技術と高度な土木工学により、1600年前に築造されたにも関わらず、現在まで原形を保っています。特に前方後円墳の幾何学的な美しさは世界に類を見ません。

🎭 埴輪と祭祀

古墳の表面には円筒埴輪や形象埴輪が配置され、葬送儀礼の舞台として機能していました。これらの埴輪は当時の社会や文化を知る貴重な手がかりとなっています。

🌏 東アジアの政治情勢

中国の政治的動乱を背景に、日本列島に王権が成立した時代の証言として、東アジア史における重要な位置を占めています。

🚶‍♂️ 金岡町からのアクセス

なかもず駅経由(おすすめ)

金岡町なかもず駅(御堂筋線・M30)→ 仁徳天皇陵古墳

  • なかもず駅から徒歩約10分で仁徳天皇陵古墳拝所
  • なかもず駅は百舌鳥古墳群の玄関口
  • 駅周辺に案内板やマップが充実

JR百舌鳥駅経由

金岡町三国ヶ丘駅JR百舌鳥駅反正天皇陵古墳

  • JR百舌鳥駅から徒歩約5分で反正天皇陵古墳
  • 三国ヶ丘駅での乗り換えが必要

自転車での周遊

  • 金岡町から仁徳天皇陵古墳まで自転車で約20分
  • 大仙公園に無料駐輪場あり
  • 古墳群周遊には自転車が便利
  • 「百舌鳥古墳群周遊バス」も利用可能

📚 見学のポイント

👀 観察ポイント

  • 堺市役所21階展望ロビー:古墳群全体を俯瞰できる
  • 大仙公園:古墳と一体化した緑豊かな公園
  • 拝所:各古墳の正面から参拝・見学が可能
  • 仁徳天皇陵古墳ビューポイント:最も美しい角度から撮影可能

🏛️ 関連施設

  • 堺市博物館:古墳群の詳しい解説と出土品展示
  • 百舌鳥古墳群ビジターセンター:最新情報と休憩所
  • 大仙公園日本庭園:古墳散策の休憩に最適

📋 見学マナー

  • 古墳内部への立ち入りは禁止
  • 拝所では静粛に見学
  • ゴミは必ず持ち帰る
  • 地域住民への配慮を忘れずに

🌟 古墳群の現在と未来

百舌鳥・古市古墳群は、世界遺産登録を機に保存と活用の両立が図られています。堺市では「百舌鳥・古市古墳群世界遺産保存活用計画」に基づき、適切な保護管理を行いながら、多くの人々に古墳の価値を伝える取り組みを進めています。

特に金岡町からは、なかもず駅を通じて気軽に古墳群にアクセスできるため、日常的に世界遺産に触れることのできる貴重な環境となっています。

⚠️ 情報について

本記事の情報は2025年8月現在のものです。見学時間や施設の開館状況については、事前に百舌鳥・古市古墳群公式サイトでご確認ください。