所在地は〒591-8022 大阪府堺市北区金岡町2866番地、電話 072-258-2127。大阪メトロ御堂筋線・新金岡駅から徒歩約15分、南海高野線・白鷺駅から徒歩約20分。南海バス「金岡神社前」下車がわかりやすい、と公式・公開資料は案内します(堺東・三国ヶ丘・新金岡方面からのバス利用も可)。

由緒——住吉から巨勢金岡へ

公式由緒によれば、記録は必ずしも明らかではないものの、伝承では光孝天皇・仁和年間(885年頃)にこの地の人々が住吉大神を祀ったのが起源とされます。のちに素戔嗚尊、大山咋命を配祀し、一条天皇の御代に平安の宮廷画家・巨勢金岡卿を合祀して「金岡神社」と称するようになった、と伝えられています。

巨勢金岡は大和絵の太祖とも呼ばれる絵師です。伝承では本社の地は金岡卿の隠棲の地で、景観を愛して絵を描き続けた晩年の土地だとされます。その名がいまの金岡町などの地名の由来になった——公式由緒もそう記します。町名と神社名は、物語として一本につながっています。

丁目のない広い町で、鎮守は信仰の場であると同時に「地名の錨」でもある。

金岡淵(筆洗いの池)

以前は神社の北東約150mに、金岡卿が絵筆を洗ったとされる金岡淵(通称・筆洗いの池)がありました。現在は埋め立てられて広場となり、石碑のみ(碑文は正木直彦氏の筆)が残る、と公式・百科資料は伝えます。消えた水辺の記憶が、町の深い層を支えています。

祭神と境内

本殿は春日造が3棟。住吉大神を祀るため大阪湾に向けた西向き、とされる点が特徴です。

  • 中御殿 … 住吉大神、素戔嗚尊、巨勢金岡、大山咋神、勝手大神
  • 左御殿 … 天児屋根命、武甕槌命、経津主命、事代主命
  • 右御殿 … 伊邪那岐命、天照大神、応神天皇、保食神、広国押武金日命、菅原道真

摂末社として稲荷社、楠大明神社、琴平神社、白龍大神祠などが紹介されます。かつては神宮寺・頭正院があり、明治の神仏分離で廃寺。郷社に列せられたのち、近隣の神社を合祀した歴史もあります(1908年に蔵前町の須牟地曽根神社を合祀し、のちに分祀した例など)。

祭事と御神木

  • 画神祭 … 5月3日頃。絵図・技芸の上達を願う、絵師合祀の社らしい行事
  • 大祭(例祭) … 10月10日
  • 御神木の楠 … 樹齢推定約900年。堺市指定保存樹木(2本)

御朱印・祈祷は社務所・公式の案内に従ってください。神職不在や予約が必要な場合がある、と神社庁側の注意もあります。

街道と氏子圏

社の近くには竹内街道の系譜を語る道標がある、との見聞も残ります。公式の氏子・関係町域の案内では、北区の金岡町・新金岡町・長曽根町など複数町に加え、東区側の町名まで広がります。住所は金岡町にありながら、周辺一帯の精神的なハブでもあります。なお長曽根町の金岡公園とは住所が異なる点は、特集の境界の話とつながります。

ファクトシート

名称
金岡神社(かなおかじんじゃ)
旧社格
郷社
住所
〒591-8022 大阪府堺市北区金岡町2866番地
電話
072-258-2127
創建(伝)
仁和年間(885–889年頃)
本殿
春日造 3棟(西向き)
主な祭
画神祭(5月3日頃)/大祭(10月10日)
アクセス
新金岡駅 徒歩約15分/白鷺駅 徒歩約20分/バス「金岡神社前」
公式
https://kanaokajinja.jp/
由緒
公式・由緒
地図
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出典(調査日 2026-09-06)

  • 金岡神社 公式(アクセス・由緒・境内)
  • Wikipedia「金岡神社」— 祭神・本殿・合祀・文化財・交通
  • 大阪府神社庁 加盟神社紹介